ミッドサマーと現実

各所で騒がれている映画「ミッドサマー」が気になってちょっとネタバレ見てみようかなぁとウェブ上を漁ってみた。

どうやら美しくてグロい鬱映画のようだった。

古代のルーン文字やら、隔離され独自の文化を築いているホルガ村で起こる残虐な殺人などから、ミステリー要素が強いのかな？とも思ったが、今ひとつ唆られる推理要素が無いように感じられ、密室でのコロナウイルスの恐怖には打ち勝てない(個人の感想ですし、映画自体観てません)

グロ要素の上限は私の中では「ハンニバル」なので、それ以上のグロさが映画館の大スクリーンに鮮明に映し出されるのは耐えられるかちょっと危うい。

白夜の村を題材にしているためかなり鮮明にグチョグチョが映し出されるらしい。グチョグチョは耐えられても「血の鷲」でまだピクピク動いてる人間をスクリーンで観るのは辛そうだし…

でもネタバレ考察サイトでとても興味を惹かれたのは、

殺される大学生達の名前が「クリスチャン」などキリスト教関係に統一されている、とか

ミッドサマーは「オズの魔法使い」にインスパイアされている、とか

ラストの「熊と冠を被った女王」を彷彿とさせる絵画が最初の時点で主人公の部屋に映り込んでいる、とか

監督の細かなこだわりや伏線が解明されてゆく様はかなり面白かった。

面白すぎてそのネタバレサイトだけでかなり満足しちゃった感あるわ。

もっと謎の解明されるネタバレサイト無いかとネットの海を彷徨っていると、その日大きく取り上げられてれていた虐待死した10歳の少女のニュースが目に入った。

そのニュースについていた「これはただの虐待じゃない、拷問からの殺人だ」というコメントが忘れられない。

トイレに行かせず、自分の汚物を持たせてその様を写真で撮っておく父親、それが教育…？

たしかに拷問に他ならない。

他にも彼女が受けた拷問と言って過言ない虐待に、脳が萎縮するような痛みと恐怖を感じ、このままでは正気を保っていられなくなると慌ててミッドサマーのネタバレを読み漁ることに専念した。

救いが無くて恐ろしい現実。

怖くて怖くて空が白むまで眠れなかった。

おわり。

オチとかは無いです。

ミッドサマー観た人感想教えて下さい。